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  JOS INFORMATION SERVICES

                                  〜トピックス〜 VOL.11 02.12.13(金)
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              『建設技術展2002近畿』レポート!

 当メールマガジンVOL.8でお知らせしておりました「建設技術展2002近畿」が11月7、8日に
大阪南港ATCで開催されました。
 2日間の来場者数は延べ約7,000人で昨年を2,000人上回る賑わいでした。
 今年は「ネットワークと連携による、個性豊かな近畿からの技術情報の発信を目指して」を
テーマに技術情報の交流が行われました。

              <当研究会の展示ブースのもよう>
            

〔全体編〕 
 新技術展示・・・111社11団体から240技術
   ブース人気投票の結果
    注目技術賞:電気化学工業株式会社 大阪支店 「電気化学の特殊混和材技術」
    ベストブース賞:大成建設株式会社 関西支店 「TQB(立体交差急速施工法)」 

 新技術発表会・・・22社24課題
   表彰者
      ・ジオロックウォール研究会(落石補強土防護擁壁協会)
       「地盤繊維を用いた落石防護工法(スロープ型ジオロックウォール)の開発」
      ・東洋建設株式会社
       「播種シートを用いた経済的・効果的なアマモ場造成法」
      ・株式会社大林組
       「全自動ビル建設システム(ABCS)の超高層ホテルへの適用」

 特別講演・・・畑村洋太郎氏(東京大学名誉教授)
         テーマ「失敗学のすすめ」
         11月8日(金) PM 1:20〜

〔JOSシステム研究会編〕
 当研究会は、「安心・安全」ゾーンに次の2技術の出展を行いました。
    1) 無水掘工法から生まれた「NSLノンストップレーン工法」
    2) 無水掘工法から生まれた「緑の斜面工法」
ブース内に「現場写真パネル」「無水掘工法と従来工法との比較表」「削孔機」を展示し、実際に
作動させ記載のスローガンのメカニズムを解明、多くの方にご覧頂きました。  

 技術発表は、『無水掘工法から生まれた「NSLノンストップレーン工法」と「緑の斜面工法」』に
ついて行いました。
 「NSLノンストップレーン工法」は交通規制をかけずに路肩の範囲内で施工可能であるため、
社会的コスト低減につながります。
 本発表で施工例として取り上げた平成13年度「一般国道2号勝谷防災工事:中国地方整備局
山口工事事務所」 はパイロット事業として採用されたものです。

     ”特報”          社会的コスト低減の現場
           

また、同現場は平成14年9月5日に、国交省よりコスト縮減の新行動計画について平成13年
度の成果発表『公共事業コスト縮減効果の試算』の事例として取り上げられました。
 平成13年3月30日に策定したコスト縮減の新行動計画では、工事コスト以外に、時間的コストや
ライフサイクルコスト、社会的コストの低減も含めた総合的な取り組みを掲げています。工事コストは、
縮減の取り組みの前後で費用を比較すれば算定できますが、施設の寿命期間中の費用の総計で
あるライフサイクルコストや、環境改善、安全対策など金銭的価値で表現できない社会的コストに
ついては、統一的な算定基準がない状況にあります。
 社会的コストについては、上記工事を対象に、トンネル入口付近のコンクリート壁の変状抑制
工事の足場に、省スペース化が可能な「無水掘工法」を採用した場合の交通渋滞緩和対策で
試算として取り上げられています。この場合、工事コストも800万円低減できたほか、車線規制
日数が25日も短縮できたため、走行時間コストや走行費用コストを2400万円低減したと算定
されています。さらにCO2の排出抑制による環境負荷低減効果も見込まれています。

国交省による当研究会の事例紹介内容はこちらからご覧いただけます。

 『無水掘工法 副題:ロックアンカー工、ロックボルト工における削孔システム』(『国土交通省-
NETIS』に詳細記載)で施工を行う事により、安全施工、品質の向上、工事コスト低減34%、
工期短縮38%
等、ライフサイクルコスト、社会的コスト縮減を実現し、一箇所でも多く土砂災害を
未然に防ぎ、安心して暮らせるまちづくりを目指しましょう。

【編集室より】
 『建設技術展2002近畿』にご来場くださいましてありがとうございました。
当研究会出展ブースにも大勢の方に足を運んで頂き、ありがとうございました。
今年は無水掘工法から生まれた2つの工法「NSLノンストップレーン工法」「緑の斜面工法」を中心に
展示・発表させて頂きました。
近年、公共事業費が削減されている中で、国交省より発表された平成13年度の成果発表において、
当研究会の「無水掘工法」が取り上げられました。
本工法は、社会的コストおよび工事コストの低減が評価されたものです。
公共事業費削減が叫ばれている今だからこそ、より安く良いものが出来る新技術・工法を選択する
必要があるのではないでしょうか。
国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)には現在2768件もの技術が登録されています。

 次号は、『〜トピックス〜建設コンサルタントの損害賠償問題について』(仮称)を予定しております。